なぜ、外壁塗装が必要なのか?
雨、風、紫外線、振動、排気ガス、最近は酸性雨や大気汚染…外壁は、24時間&365日、厳しい環境にさらされ、建物の汚れや傷みが目立ってきています。普段はあまり気にならない部分ではありますが、実はみなさんが思っている以上にダメージを負っています。
住まいは屋根や外壁に守られているわけですが、屋根材や外壁材を雨や紫外線から守っているのが1ミリにも満たない薄い塗膜なのです。外壁がダメージを受けると塗膜が劣化し、ひび割れが生じます。ひび割れが起きると見た目が悪くなるだけでなく、そこから雨水や湿気が建物内部に浸み込み、雨漏りや構造体の腐食を引き起こします。こうなると、住まい自体が傷んでしまい、建物の寿命が縮まり、資産価値が失われていくのです。建物の傷みを早める要因と併せて、外壁塗装の必要性を紹介します。
建物の傷みを早めるもの
自然の力
大切な財産であるお住いは、非常に厳しい環境条件にさらされています。強い日差しや雨、地震などと自然からの影響は過酷なものです。それに加えて、 最近は環境汚染による酸性雨や、汚染物質が付着して傷みや汚れを早めています。
建材の変化
木造建築の下地材は、従来無垢板が使用されていました。今はいろいろな事情から、合板を使用するのが一般的です。しかし、湿気に弱いのが合板の致命的欠点です。
合板はまた接着剤の劣化によって、長い間には「ふけ」てきます。合板の多用が住宅の寿命を早めています。
住宅の洋風化
最近の住宅は屋根のひさしが無いか、出幅が非常に小さい。
その結果、雨が壁面を直撃し、今まで以上に高い防水性が建物に求められています。サッシ周りを初めとして、シーリング材頼りの雨仕舞いが多いのも問題です。
塗装の役割
塗膜には寿命(耐用年数)があり、新築時に使用されている塗料で5~6年、現在新しく開発されているフッ素樹脂塗料でも15年前後といえます。
いろいろな原因で老朽化するお住いを少しでも長持ちさせるには、建物を構成するそれぞれの部材に合ったメンテナンスが必要です。
きれいな状態を少しでも長く
きれいな状態を少しでも長く維持したいと思うのは誰しもと思います。汚い外壁は大変みすぼらしいものです。キズ、ひび割れ、汚れが気に入らず、塗り替えて 気分やイメージを一新したいという方もいらっしゃいます。大切なお住いであるからこそ、きれいにしていたいと思うのは当然です。
建物の劣化予防
○屋根トタンや鉄部の錆による侵食
○コンクリートや屋根材の風化作用による劣化
○木部の腐朽
○雨仕舞い個所の不具合
建物を構成している各部材の耐用年数はそれぞれ違います。それぞれの部材に合った塗装を施すことによって建物の老朽化を阻止、またはその程度を 遅らせることが塗り替えの第一義的な必要性です。
建物の防水力の維持
建物の防水力の必要性は、洋風建築の普及とともに大切になってきました。少しでも水捌け良く仕上げるのが、在来工法で長年培われてきた技術でした。今、それが忘れ 去られようとしています。雨仕舞いはすべてコーキングという現在の建物は防水性の面からは非常に危険です。ひさしの出も小さく、霧避けも無い建物は容赦なく雨に 吹き付けられます。
外壁のひび割れやシーリング個所の定期点検と補修をかねた塗り替えが、防水力の維持という観点からも非常に大切になります。